判子の印相の話を書きました

判子の印相の話を書きました

判子の印相の話

 「人」に人相や手相、「家」に家相があるように判子にも吉凶の相があります。
最初に「印章」「判子(はんこ)」「印鑑」「印影」の違いについてですが、「印章」とは判子本体のことで印章の俗称が親しみを込めて「判子(はんこ)」と呼ばれています。「印鑑」は金融機関や市町村に登録された印章を「印鑑」と呼びます。「印影」は朱肉をつけた印章を紙に押した文字や模様などを言います。

日本での印章の歴史は、「漢委奴国王」の金印が最古の印として1784年に発見され、西暦57年に中国の古書「後漢書」には時の皇帝光武帝が奴国からの使者に印綬を授けと記されています。

一般的に印章が普及し始めたのは1873(明治6)年10月1日に政府が発令した「太政官布告」により印鑑登録の制度が定められてこの日が「印章の日」となり印章の普及が進みました。古くから印章は、伝統工芸品としても使われる方にとっては唯一無二のもので「自分の分身」と言われる大切な存在です。

 個人の印章の種類は主に認印・銀行印・実印の三本で「三宝印」と云われ、それぞれの用途は、認印は日常生活や仕事関係で使われ、銀行印は金融機関の口座開設時に登録されて入出金の際等に使われます。実印は自分の住民票のある市町村で印鑑登録をして印鑑証明書と共に本人の証明として使い分けされてきました。実印は家族でも同じ印鑑を併用して登録することは出来ません。また登録された実印と銀行印との併用や、日常や仕事で使う認印と実印や銀行印の印鑑を併用する事は、悪用される危険性が高くなるので避けることが賢明です。

昨今は行政手続きのオンライン化や捺印の簡略化を理由に印鑑廃止を問われていることがありますが、実印は不動産や自動車の売買契約、遺産相続等の公的手続き、その他ローン契約や生命保険等の加入や保険金を受け取る時に必要なので、そう簡単に廃止されるとは考えられません。むしろ人生の節目の大切な時にこそ不可欠な印鑑で、不正利用を防止する意味も含めて吉相の良い印鑑を用いてほしいものです。

「良い印章」とは

①持ち主の姓名共か姓もしくは名のいずれかを誤字なく刻印されたもの。
②文字を闇雲に崩すことなく文字の判別が容易なもの。
③印材は変形し難い自然の生気ある材質を使用したもの。
④印材に上下のしるしや刻印者名や絵柄のない無地のもの。
⑤個人印の輪郭は円(丸)のもの。

印影の文字について

 印影の文字は外枠の円の内側に文字を入れるので字を広げようとすると、どうしても四隅が欠ける傾向になります。自分の分身として人の身体を表わすたとえで言えば身体の一部が欠損した状態になるので、文字は出来るかぎり外枠の中に四隅が欠けずに上手く配置されてこそ正しい印相になり、安心して使用することができると考えます。この場合の字体は篆書(てんしょ)体が中国の漢代より続く伝統の字体で、印章には最も適した字体と言えます。よく吉相の印と言われる印章で外枠一杯に字を広げて無理に接点を付けるので、却って文字が読み辛く判別が困難なものがありますが、正しく文字が判別できることは印相で最も大切な要素です。印鑑の外枠の円は、天の円満を象る吉相であり、文字がこの円の中に美しく接円して納まるもの、接円しないでも美しく納まるもの共に吉相となります。

 姓名学で、使われる方の姓名の画数を観て、印影で良い吉相になるように円と彫刻文字との接点数で画数調整をしながら八方位とのバランスが上手く配置されると、たとえ姓名の画数が良くない人でも改名しなくても吉運が手に入る印章となります。こういった文字入れの技術は機械では困難で手書き文字が適しています。

個人用認印「大西」
個人用銀行印「中島」
個人用実印「吉田良平」

 

会社の印鑑について

 会社の印鑑の中で代表者印とは、会社設立時に法務局に登記する際に登録する印章で印鑑登録には代表者個人の実印と印鑑証明書も必要であり、会社の契約等の際に代表者が押印する最も重要な印鑑です。この場合も印相は、吉相で画数が吉数理で計算された印相が望ましく、印影の外枠二重円の中の真上に記される会社名のはじめの「・(中黒)」の開始点は「ものの始まり」を意味するもので一画には数えず、社名の判読のし易さまで考慮されたものなので記されることをお薦め致します。

会社印(角印)は会社における認印を意味します。印鑑登録されている実印の代表者印や会社銀行印とは異なり届出がされず、事務処理や通常業務などに使われる印鑑で、社名のみか社名の後に字数の配列調整のために「印」や「之印」と刻印されることがあり角型の印鑑なので角印と呼ばれています。

角印「奈良運命学研究所」

法人代表者印 外・「太陽フォース株式会社」
中・「代表取締役印」

こんな、お仕事もさせていただきました


当店の古い見本帳

現在の見本帳

印材について

 吉相の条件に合う印材は薩摩本柘植、黒水牛、象牙の三種類が自然の生気を受けた最も適した印材だと云われています。水晶やメノウなど石類の印材は衝撃に弱く欠けやすいため印材には適していません。

 薩摩本柘植は、古くから親しまれてきた印材で植物系ではもっとも品質の高い印材です。黒水牛は、漆黒で粘りがあるので男性に人気の印材です。象牙は、美しいアイボリー色で経年劣化を楽しめ硬度や粘りなど長期間使用する印鑑には最高の印材です。現在、象牙印材は「種の保存法」に基づき政府認可された事業者により正規輸入品の購入が可能です。

生まれ年に合う相性の良い印材

Keisan 生活や実務に役立つ計算サイト
九星カレンダー

https://keisan.casio.jp/exec/system/1189947646 

九星カレンダーの使い方
生年・月・1ヶ月(このままでOK)
  ↓ ・↓ 入力後
計算をクリック
年家九星が生まれ年の九星(本命星)
月家九星が生まれ月の九星(月命星)
これで本命星と月命星が分かります。
ここでは本命星で判断します。
20歳未満の方は月命星で判断します。

一白水星・・黒水牛または薩摩本柘植

二黒土星・・黒水牛または象牙

三碧木星・・薩摩本柘植または黒水牛

四緑木星・・薩摩本柘植または黒水牛

五黄土星・・黒水牛または象牙

六白金星・・象牙または黒水牛

七赤金星・・象牙または黒水牛

八白土星・・黒水牛または象牙

九紫火星・・象牙または薩摩本柘植 

 

不用になった古い印章の処分方法

 使い終わった裁縫の針の供養はよく聞かれると思いますが、印章にも供養があります。京都の下鴨神社では毎年、前述の10月1日「印章の日」を記念して9月の最終日曜日に印章祈願祭で、全国から集まった古印章(役目を終えた印章)を、埋納式が執り行われお社に納められます。ご不用印のご祈祷、埋納供養をご希望の方は祈願祭当日に下鴨神社にご持参いただくか、ご注文された印章店にご相談下さい。弊店でご注文の方は9月第一週までに古印章をお送り下さい。

自分の分身である大切な印章は、
印相に適った吉相で縁起の良い印章を
是非お使い下さい。

※当店は下記の登録事業者です。
象牙製品の取扱いについて特別国際種事業者
象牙製品等を取り扱う事業者
登録番号:第04962号

もっと詳しく商品を知りたい方
ご注文は、
お問い合わせ
もしくは
運命鑑定/開運の印章オーダー
からお申し込み下さい。

※なお、象牙商品は代金決済サイトでは、
象牙及び象牙製品全般が登録禁止商品に
該当するため象牙商品のみ、当店への指定
口座にお客様より直接銀行振り込み

決済方法とさせていただきます。
  ご注文はご当サイトへ直接、
お問い合わせ下さい。
 
      

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